喫水とトリム:まず符号を正確に
平均喫水、船首・船尾トリム、基準長さによる勾配の意味を解説します。
2つの観測値から求める
船首喫水をFWD、船尾喫水をAFTとすると、算術平均は(FWD+AFT)/2です。7.8 mと8.5 mなら8.15 mになります。この2点平均は中央喫水の実測値や静水力計算に必要な補正喫水と必ずしも一致しません。
このサイトの符号規則
EngiCalcLabではトリム = AFT − FWDです。例では+0.7 mで船尾トリムになります。船首が深いと負の船首トリムです。他の資料では逆の定義を使用する場合があるため、数値と一緒に定義も記録してください。
勾配と角度
喫水差を観測位置に対応する基準長さで割ると勾配が得られます。100 mに対して0.7 mの差なら0.007、すなわち7 mm/mです。角度はatan(0.007)、約0.401°です。小さい角度では差/長さがラジアン角度の近似になりますが、度と混同しないでください。
実船に適用する前に
喫水標の位置補正、左右舷の観測、ホギング・サギング、密度やトリム補正は単純な2点計算に含みません。排水量や復原性には船舶固有の承認済み資料が必要です。図は方向を説明する模式図で、実船状態の解析結果ではありません。