Piping / ENGINEERING GUIDE

配管質量の計算式と実例

配管の質量は空洞ではなく金属部分の体積から求めます。均一な直管を例に、寸法からkg/m、総質量へ進む手順を確認すると、材料数量の検討で呼び径・体積・密度を混同せずに済みます。

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基本概念

配管質量を求める目的

理論質量は初期の材料数量、輸送量、設計案の比較に使えます。吊り上げや支持荷重の検討では、配管以外の継手、弁、保温材、内部流体と必要な荷重条件を別途考慮する必要があります。

OD・ID・Wall Thicknessの関係

ODは実際の外径、IDは内側の流路直径、tは半径方向の肉厚です。円形断面の両側に壁があるため、ID = OD − 2tとなります。NPSやDNの数字ではなく、確認済みの実寸を入力してください。

金属断面積から金属体積へ

外側の円の面積から内側の円の面積を引くと、金属の環状断面積が求まります。これに直管長を掛けると金属体積になります。内側の流路面積は流体容量に使う値であり、配管自体の質量計算には代用できません。

密度とkg/mの意味

質量は金属体積と材料密度の積です。Pipe Weightという名称でも、kgやkg/mは力ではなく質量の単位です。例では炭素鋼密度7,850 kg/m³を仮定しますが、実務では材質、温度、プロジェクトの指定値を確認してください。

基本の計算式

ID = OD − 2t
Ametal = π/4 × (OD² − ID²)
Vmetal = Ametal × L
m/L = Ametal × ρ
m = Vmetal × ρ
  • OD・ID・t:実外径、内径、肉厚。単位はm。mmの値は先に1,000で割ります。
  • Ametal:金属断面積m²、Vmetal:金属体積m³、L:直管長m。
  • ρ:材料密度kg/m³、m/L:単位長さ質量kg/m、m:総質量kg。

計算例

外径100 mm、肉厚5 mm、長さ6 mの仮想的な炭素鋼直管を計算します。説明用の寸法であり、特定のNPS・Schedule製品を示すものではありません。

OD = 100 mm = 0.100 m; t = 5 mm = 0.005 m; L = 6 m; ρ = 7,850 kg/m³
ID = 100 − 2 × 5 = 90 mm = 0.090 m
Ametal = π/4 × (0.100² − 0.090²) = 0.001492257 m²
Vmetal = Ametal × 6 = 0.008953539 m³
m/L = Ametal × 7,850 = 11.714 kg/m
m = (m/L) × 6 = 70.285 kg

単位長さ質量は約11.714 kg/m、6 mの総質量は約70.285 kgです。表示済みのkg/mを再び丸めて掛けるのではなく、丸め前の値から総量を計算します。

単位を確認するとm² × m × kg/m³ = kgです。mm²を換算せずkg/m³と組み合わせると、面積に100万倍の単位差が生じます。

実務での使い方

材料数量では、実外径、肉厚、材質、長さが同じ配管をまとめて計算し、各群を合算します。ほかの人が再計算できるよう密度の仮定も記録してください。

購入や取扱量の検討ではメーカーの質量資料と比較します。継手、フランジ、被覆などは、確認済みの個別数量・質量を加え、推測した配管密度に含めないでください。

よくある間違い

  • 外径の円全体を使うと、空洞まで鋼材として計算してしまいます。
  • NPS 2を外径2 mmや2 inchとして入力すると、呼びを実寸と取り違えます。
  • 配管自体の質量を充填済み配管の全質量とみなすと、流体や付属機器が抜けます。

関連計算ツール

関連ガイド

よくある質問 FAQ

すべての鋼管に同じ密度を使えますか?

材質とプロジェクトに適した値を使ってください。例の7,850 kg/m³は仮定であり、すべての鋼種や運転温度を保証する値ではありません。

なぜ結果はNではなくkgですか?

一般的な材料数量業務に使う質量を示すためです。力を求める場合は、適切な重力加速度と実際の荷重条件を別途検討します。

継手や保温材も含まれますか?

含まれません。指定した均一な直管の理論質量です。ほかの部品は確認済みの数量と質量資料で追加してください。

参考資料

工学計算の免責事項

計算と例は一般的な式と明示した前提による参考資料です。設計、施工、製造、検査、承認の前に、適用規格、プロジェクト要件、承認済みメーカー・船舶資料を確認し、必要な検証手順に従ってください。特定機関の認証や設計承認を示すものではありません。

計算結果の利用について